こんにちはシビスケです
皆さんは船乗りのお仕事ご存知ですか?
周りに船乗りの方がいないと、中々内情的な話を聞くこともないでしょう
一昔前は船に乗ってると話をすると
海猿ですか?
と聞かれたこともありました
今の若い人たちにはなにそれ?
と言われるかもしれませんね
船乗りとはどんな仕事で
どのような生活をしているか興味はありませんか?
今回の記事は船乗りである私が、
船乗りの生活、メリット・デメリットについて記事にしてみました
- 船乗りに興味がある方
- 船乗りの家族
また船種によってお仕事についても条件が違ってきますので
船種をざっくり説明した上でお話したいと思います
それではお時間のある方、興味のある方は読んでいただけると幸いです。
コロナ禍で職を失った方もおられるのではないでしょうか?
船員は食事にも、寝るところにも困りません、新しい職探しの参考にしてただければ幸いです。
様々な船種
船乗りと言っても皆が全く同じ仕事をするわけではありません
航海を担当する航海士、
エンジンなどの整備や運転を行う機関士、
大きな船に限られますが通信士
また海上土木作業員、漁師
海上保安庁や海上自衛隊などの特殊なお仕事もあります
船乗りと言っても様々な職種があります
ざっくり船種にわけると次のとおりです
海上自衛隊や海上保安庁は国家公務員に当たるので、詳しいことはわかりませんのでこちらの記事では紹介しておりません。
内航船
主にタンカーやカーゴ(貨物線)ガット船(土砂運搬船)コンテナ船などです
日本国内を行き来する船舶になります
小さい船から大きな船まで沢山の種類があり、
船乗りの皆さんのほとんどが内航船の方々でしょう。
会社によってまちまちではありますが、
通常運行時は24時間体制で交代で勤務、
別途荷役時の対応などがあります
休みは2ヶ月乗って2週間や3ヶ月乗って1ヶ月休みなんて言う会社もあります
休暇の条件は乗船した船しだいということになります
外航船
主に外国航路を行き来する船舶になります
外航船は全長200mを超えるような船舶が多くとても大型です
一回の出港で何日もかけて航行することが多く、
また家にも内航船ほど頻繁には家に帰ることは出来ないでしょう
必要な資格も上位の資格になりますので、
いきなり乗りたいと言っても乗れるものではなく、
海員学校などを出られた方などが多いです
大変な仕事の分報酬は船長クラスになると年収1000万をゆっくり超えるというお話も
漁船
漁業をする船です
漁業と言っても沢山の種類があります
個人の漁師さんもいれば、
マグロ船やカツオ船などの漁船や養殖業の方などです
元々漁師さんになるためには漁業権などが必要であったりと、実家が漁師されている方などがそのまま引き継いだりとすることが多いです
また漁師町では移住者を漁師として育ててくれるところもあります
歩合制の給料が多い職種でもありますね
旅客船
フェリーなどの旅客船も資格が必要な職種になります
定期航路を航行しお客さんや車両などを運搬する船、またクルーズ船なども含まれます。
こちらも主には海員学校などの卒業生を雇用したり、経験者を中途採用することなどがほとんどでいきなり乗ることは中々難しいでしょう
他で経験を積んで入社する形が多いのではないでしょうか
作業船
作業船は海上の工事をする船で
港を作ったり整備したり、橋をかけたりなどの公共事業も行います
作業船の乗組員は海上土木作業員が多く、
就職しても船員扱いにならなかったりと特殊な船員でもあります。
給料は幅広いですが、主に船員扱いにならない海上土木作業員は安い傾向にあります
また船員ではないと待遇面がかなり違いますので、
まとまった休暇がなかっったり残業が多い職種でもあります
船乗りの メリット デメリット
船乗りは高齢化が進み若手不足の業種になります
船乗り不足ではあるものの、
給料体系はさほど良くなっていない会社が多いです
また24時間拘束されているため自由度が圧倒的に少なく、ストレスが溜まりやすい職場です
乗組員と気が合わなければとてもやっていける状況にない状態にあることも
メリット
- 船乗りの給料体系
- 住まいが確保される(光熱費もかからない)
- 食費が支給される
- 通勤がない
- まとまった休暇がある
- 専門職の為他船への転職もしやすい
以上ののようになります
次の見出しから詳しく説明します
船乗りの給料体系
主に月給です
船乗りの給料は主に手取り〇〇万円という形で交渉します
船種に応じて手当が付く場合もあります
清掃手数料や航海手当など様々です
海上土木作業員と陸上の土木作業員と比較しても1.3〜1.5倍位多い感じです(経験談)
住まいが確保される
船内に移住するため光熱費などはかかりません
また最低限の備品は備え付けでありますので、ぶっちゃけ着替えだけでもあれば乗れます
旅行感覚の荷物でOKということです
船舶を住所にと言うことは出来ませんが、実家に住んで働くなどという事も可能です
食費が支給される
船乗りは基本食費が支給されます
会社によって違いがありますが、
食事代に困ることはありません
通勤がない
船舶に寝泊まりする為
通勤時間というものはありません
自分の職務の時間になれば行動するだけで、
通勤というものが存在しません
その為、海上になりますが上手く時間を使えます
まとまった休暇がある
会社によって休みの日数は違いますが、まとまった休暇をもらえます
作業船はこれには当てはまらないことも
専門職の為他船への転職もしやすい
一度手に職をつけてしまえば
他の船に転船することなど自由にできます
何度も転職していたら反対に採用されなかったりする場合もありますが、
基本船は実力次第です
デメリット
私は船乗りはデメリットのほうが多いと考えています
そのあたりをどう考えるかではありますが、
大変ストレスの貯まる職場ですので
ストレス発散が苦手な方は乗るべきではありません。
- 海上なので24時間拘束される
- 24時間体制で合計8時間の交代勤務又は労働時間が長い14時間など
- 他人と生活
- 単身赴任(既婚者の場合)
- 子供の成長側でみれない(子供がいる場合)
- 事故時のリスクが高い
- 船乗りの連絡手段
以上のような感じになります。
24時間拘束される
海上のため24時間拘束されます
ちょっとコンビニに行こうやレンタルビデオを借りになどもちろん出来ません
朝起きて仕事して終わったら部屋に帰り終了といったながれです
船乗りを嫌がる方のほとんどがこちらが理由だと思います
労働時間が長い
作業船ですと作業時間は日の出日没などです
あくまで作業時間であり、
準備や片付けなどをしていたらもっと時間かかります。
夏なんかは日が長いので休んでる時間のほうが短い場合も
内航船などになると4時間仕事して8時間休み、
そして4時間働くなどの繰り返しです
荷役の時間があったりするので、乗船している船によっても結構違う部分です
ずっとそのサイクルではありませんが、
ゆっくり休むという時間はあまりなかったりします。
他人と生活
船乗りになると基本他人と生活することになります
職場では嫌な上司の顔は職場だけで済みますが、
船の場合はそういうわけには行きません。
船内の人間関係が良ければいいのですが、
皆さんそういう気持ちで乗っていわけではありませんので、
苦手な方には中々馴染めないでしょう
単身赴任【既婚者の場合)
家族と離れ単身赴任になります
メリットでもありデメリットでもある単身赴任ですが
やはり家族と離れていることによって、
マイナスの方に行ってしまいがちです
家族の絆が大事になります
子供の成長が側でみれない(子供がいる場合)
私も一番つらいところがこれです
子供の発表会や運動会などイベントへ行けないことの方が多いです
中には有給休暇などを上手く利用して行くことが出来ますが、
そういう会社も少ないのが現状です
まとまった休暇がある分
普段の自由がないということです
事故時のリスクが高い
海上の為もし事故があったとしても救急車がすぐに駆けつけてくれるわけではないので
怪我や病気時のリスクが高いです
最近の事故では来島海峡でおきた、
韓国の会社の船舶と日本の会社の船舶が衝突し、
日本船が沈没するという事故を耳にされたのではないでしょうか?
自動車のように頻繁に事故はありませんが、
事故があった時のリスクが高い職業にはなります
なにか持病があって心配な人は乗れないと思います。
一年に一度指定病院にて船員の健康診断を受けなければならなくなっています。
指定医から合格をもらい初めて乗船することが出来ます。
船乗りの連絡手段
日本国内沿岸などでは主に携帯電話の電波も入るところが多くなってきましたが、
まだまだ電波の悪いところもあります
また船内は鉄板で覆われているため携帯電波の入りが悪いことも
航路によって様々ですが、
基本陸地から離れるほど繋がらなくなります。
デメリットは以上になります
その他参考ページ
海の仕事.comさんのページでも紹介されています。こちらもご参考ください。
船乗りの副業について
実際船乗りの収入は多く、家庭もあれば簡単にやめれるものでもありません
船乗りをされている方全てに当てはまるわけではありませんが、副業について記事を書いてみました
船乗りの 向き不向き
船乗りの作業環境から言えることは
コミュニケーションがそこそこ取れて
自分自身のストレス管理が上手に出来る方は向いているとおもいます
反対に向いてない方は
- 人付き合いが苦手
- ストレス発散方法が自分自身でわからない
- 狭い場所が苦手
など主にになります
船内環境及び人間関係が大事な職場になります
船乗りとは他人と生活しなければならない過酷な環境にあります
しかし過酷な環境にいたからこそ学べることもあるのです
下記の記事では人間関係について書いています
船乗りの私が船乗りをオススメしない理由のまとめ
メリット デメリットを読んでいただければオススメしない理由を察知していただけたのではないでしょうか
- 陸上へ上がれない
- 家にあまり帰れない
- 危険を伴う
- 労働時間がながい
- 他人と生活するストレス
などオススメしない主な理由です
陸地にさえいればアルバイトをしたり
副業にチャレンジすることも出来る
家族にも会える
通勤はあるが労働時間はしっかりと決まっている
危険なリスクは少ないということです
今の時代色々な副業も出てきました
時間や拘束される事を考えれば、
もう少し自由に効くネット環境も充実している陸上勤務の方が稼げるのではないかと思うことも
反対に上記に該当しない方は船員の仕事も向いているかもしれません
長年やってきた私は、もう少し自由があってもよいのかなと思っています
以上が私が思うメリット、デメリット、そしてオススメしない理由です
ここまでご覧んいただきありがとうございました。